A5サイズは何mm? ZINEでよく使うサイズ一覧と選び方【mm早見表つき】

A5サイズは何mm? ZINEでよく使うサイズ一覧と選び方【mm早見表つき】

平田提

「A5って何センチだっけ」「ZINEって、どのサイズでつくればいいの?」

DIY BOOKSのDIY ZINEスクールでも、最初によく出る質問です。サイズは、ZINEの読み心地や制作費、印刷・製本の方法まで左右する大事な要素です。

この記事では、A判・B判・書籍の判型をmm単位の表にまとめ、ZINEでよく使うサイズの特徴と選び方、データをつくるときの注意点を紹介します。制作中にサイズを確かめたいときの早見表として使ってください。

 

結論:A5サイズは148×210mm(14.8×21cm)

A5サイズは、幅148mm×高さ210mmです。センチでいうと14.8×21cmになります。

A4(コピー用紙)をちょうど半分に折った大きさで、ノートや手帳、専門書や文芸誌などでよく見かけます。A4を2つ折りにすればそのままA5の冊子になるため、ZINEでも定番のサイズです。

紙のサイズは「短辺×長辺(幅×高さ)」の順で書くのが一般的です。この記事でもその順で表記しています。

DIY BOOKSで出しているZINEだと、『武庫之荘で暮らす』『家庭の学習』『昔の会社員はどうやって仕事していたのか? Vol.1』などがA5サイズです。

A判サイズ一覧(mm・cm)

A判は国際規格(ISO 216)にもとづくサイズで、日本でも同じ寸法が使われています。数字がひとつ大きくなるごとに、面積が半分になります。

サイズ mm cm 身近な例
A0 841×1189 84.1×118.9 大型ポスター
A1 594×841 59.4×84.1 ポスター
A2 420×594 42.0×59.4 ポスター
A3 297×420 29.7×42.0 ポスター、A4見開きの印刷
A4 210×297 21.0×29.7 コピー用紙、書類
A5 148×210 14.8×21.0 ノート、手帳、ZINEの定番
A6 105×148 10.5×14.8 文庫本
A7 74×105 7.4×10.5 ポケットメモ、ミニZINE
A8 52×74 5.2×7.4 小さなカード

B判サイズ一覧(JIS規格・mm・cm)

日本で「B5」「B6」と呼ぶときは、ふつうJIS規格のB判を指します。B0はA0の約1.5倍。同じサイズのレベル(例えばA5に対してのB5)の場合、紙が大きくなることもあり印刷費(紙の値段)が高くなることが多いです。

 

サイズ mm cm 身近な例
B0 1030×1456 103.0×145.6 大型ポスター
B1 728×1030 72.8×103.0 ポスター
B2 515×728 51.5×72.8 ポスター
B3 364×515 36.4×51.5 ポスター
B4 257×364 25.7×36.4 大きめのコピー用紙
B5 182×257 18.2×25.7 大学ノート、週刊誌
B6 128×182 12.8×18.2 単行本、コミックス
B7 91×128 9.1×12.8 手帳
B8 64×91 6.4×9.1 小さなカード

注意:海外の「B5」は日本のB5と違う

国際規格(ISO)のB判は、日本のJIS規格のB判と寸法が異なります。海外製のアプリや海外の印刷サービスで「B5」「B6」を選ぶと、ISO規格のサイズになっていることがあります。そういった場合は、なるべく「カスタムサイズ」を選び、上の表などを参考にご自身で入力するのをおすすめします。

サイズ JIS規格(日本) ISO規格(国際)
B4 257×364mm 250×353mm
B5 182×257mm 176×250mm
B6 128×182mm 125×176mm

 

数mmの違いですが、印刷所に入稿するとサイズ不一致で差し戻しになることもあります。B判でデータをつくるときは、mmの数字で確認しておくと安心です。

本・ZINEでよく使う判型一覧(mm)

書籍の世界では、紙の規格とは別に「判型(はんがた・はんけい)」という呼び方があります。本屋さんに並ぶ本の多くは、次のどれかに近いサイズです。

 

判型 仕上がりサイズ(mm) 主な用途
文庫判 105×148 文庫本(A6と同じ)
新書判 103×182 新書、一部のコミックス
小B6判 112×174 実用書、エッセイ
四六判 127×188 小説やエッセイの単行本
B6判 128×182 単行本、コミックス
A5判 148×210 専門書、文芸誌、ZINE
菊判 150×220 専門書、単行本
B5判 182×257 雑誌、同人誌
AB判 210×257 雑誌、ムック
A4判 210×297 写真集、カタログ

新書判や四六判、小B6判などは、出版社や印刷所によって数mm違うことがあります。ここでは目安として一般的な寸法を載せています。

「あの本と同じ大きさにしたい」と思ったら、実物を定規で測ってみるのがいちばん確実ですね。

 

ZINEでよく使うサイズと特徴

 

ZINEのサイズに決まりはありません。ただ、つくりやすさや読みやすさから、よく選ばれるサイズはあります。

サイズ 仕上がり(mm) 中綴じに使う用紙 向いている内容
A7 74×105 A6(A4 1枚折りのミニZINEも) 短い言葉、イラスト、配布用
A6 105×148 A5 詩、短歌、日記、エッセイ
B6 128×182 B5 エッセイ、小説、インタビュー
A5 148×210 A4 文章、写真、イラスト、なんでも
B5 182×257 B4 漫画、写真、図版の多い内容
A4 210×297 A3 写真集、アート作品

A5:迷ったらまずはこれ

A5はA4を2つ折りにするだけで冊子になるので、家庭用プリンターでもつくれます。文章も写真もレイアウトしやすく、初めてのZINEにいちばんおすすめのサイズです。A4用紙は一番流通している紙で、印刷機の標準になる紙なので手に入りやすい。紙屋さんで注文する際も細かく枚数を設定しやすい利点があります。

 

B6:手になじむ「本らしさ」

単行本やコミックスに近い大きさで、手に持って読みやすいサイズです。文章中心のエッセイやインタビューZINEと相性がいいです。A5だとそのまま縦書きにするとやや縦の文字数が多くなる傾向がありますが、B6だとレイアウトがやりやすいでしょう。

※その場合、A5では版面(はんづら)を調整すると読みやすくなります。

A6:文庫サイズで持ち歩ける

ポケットやかばんに入れやすく、詩や短歌、日記など、1ページの文字量が少ない内容に向いています。A4用紙に4ページ分を並べて印刷できるので、紙も節約できます。

A7:1枚の紙からつくるミニZINE

A4用紙1枚を折って切り込みを入れると、A7サイズ・8ページのミニZINEができます。ホチキスもいらないので、ワークショップや「まず1冊つくってみる」ときにぴったりです。

B5・A4:絵や写真を大きく見せたい

漫画や写真、イラスト作品など、ビジュアルを大きく見せたいときに向いています。ただし家庭用プリンターの多くはA4までなので、見開きで印刷するには印刷所やコンビニのコピー機を使うことになります。

中綴じZINEのサイズと用紙の関係

中綴じは、2つ折りにした紙を重ねて真ん中をホチキスでとめる製本方法です。見開きで印刷するため、仕上がりの2倍のサイズの用紙が必要になります。

 

仕上がりサイズ 見開き1枚の用紙 片面に4ページ並べる用紙
A7 A6 A5
A6 A5 A4
A5 A4 A3
B6 B5 B4
B5 B4 B3

中綴じのページ数は、表紙を含めて4の倍数(8、12、16、20……)になります。紙1枚を2つ折りすると4ページになるからです。

どのページをどこに配置して印刷するか(面付け)は、慣れないと混乱しがちです。DIY BOOKSでは、仕上がりサイズとページ数を選ぶと面付けの順番が分かる「面付けジェネレーター(β版)」を公開しています。中綴じのやり方は「中綴じ製本とは。できること・できないこと、やり方」も参考にしてください。

データをつくるときの注意点

塗り足しは上下左右に3mmずつ

印刷所に入稿する場合、紙の端まで色や写真を入れるなら「塗り足し」が必要です。断裁のわずかなズレで白いフチが出ないように、仕上がりサイズより上下左右3mmずつ大きくデータをつくります。

仕上がりサイズ 仕上がり(mm) 塗り足し込み(mm)
A7 74×105 80×111
A6 105×148 111×154
B6 128×182 134×188
A5 148×210 154×216
B5 182×257 188×263
A4 210×297 216×303

塗り足しの幅は印刷所によって指定が異なることがあります。入稿前に、利用する印刷所のガイドを確認しましょう。

 

文字は仕上がり線から内側に余裕を持たせる

断裁で文字が切れないように、大事な文字や絵は仕上がり線から内側に5mm以上離しておくと安心です。

中綴じはページ数が多くなるほど、内側のページが外側にはみ出しやすくなります。断裁すると、内側のページほど小口(外側)が多く削られるので、ページ数が多い場合は余白を広めにとっておきましょう。綴じ側(ノド)も、ホチキスや開きにくさを考えて余裕を持たせると読みやすくなります。

アプリでは「mm」で新規作成する

Canvaなどのアプリでは、あらかじめ用意されたサイズの寸法が想定と違うことがあります。新規作成するときは、単位をmmにして数字を直接入力するのが確実です。アプリ選びについては「ZINEをつくるアプリの選び方。Canva、InDesign、Word…何がおすすめ?」でも紹介しています。

 

よくある質問

A5は何センチですか?

14.8×21cmです。mmでは148×210mmになります。

A5はA4の何分の1ですか?

A4のちょうど半分(2分の1)です。A4を短辺と平行に2つ折りすると、A5になります。

A5とB6はどちらが大きいですか?

A5のほうが大きいです。A5は148×210mm、B6は128×182mmで、B6は幅も高さもA5よりひとまわり小さくなります。

はがきと同じくらいのサイズは?

はがきは100×148mmで、A6(105×148mm)とほぼ同じ高さです。A6のZINEは、はがきより少しだけ幅が広いくらいの大きさです。

ZINEのサイズに決まりはありますか?

決まりはありません。正方形や横長など、規格外のサイズでもつくれます。ただし規格外のサイズは用紙の断裁が必要になり、印刷所によっては料金が上がることもあります。初めてなら、A5やB6などの定番サイズから始めるのがおすすめです。

まとめ:サイズは「どう読まれたいか」で選ぶ

A5は148×210mm、B6は128×182mm、A6は105×148mm。数字を覚えておくと、紙選びや印刷所とのやりとりがぐっと楽になります。

とはいえ、いちばん大事なのは「このZINEを、読む人にどう手に取ってほしいか」です。じっくり読んでほしいのか、ポケットに入れて持ち歩いてほしいのか、写真を大きく見てほしいのか。内容に合わせてサイズを選ぶと、ZINEはもっと自分らしくなります。

DIY BOOKSのDIY ZINEスクールでは、サイズや紙選び、印刷・製本まで、1冊のZINEを完成させるところまで伴走しています。「何から決めればいいか分からない」という方は、ZINEスクールをのぞいてみてください。制作ガイドとワークシートがもらえるニュースレターもおすすめです。

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DIY BOOKS店主(編集者・ライター)
平田提

DIY BOOKS店主、編集者・文筆家。秋田県生まれ、兵庫県在住。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業。ベネッセ等を経て2021年に株式会社TOGLを設立。2023年10月より尼崎市・武庫元町で「つくれる本屋」DIY BOOKSを開店。今まで5,000冊ほどリソグラフで刷って手製本してきました。ZINEを2013年ぐらいからつくっています。