ZINEは右開き?左開き?綴じ方向の選び方と注意点
平田提Share
ZINEをつくる際に最初に決めておきたいのが、右開きか左開きか、どちらの本にするかということ。後から変えようとすると、全ページのレイアウトを組み直すことになります。本の体裁として一番基本的な部分ですので、まず初めに考えておきましょう。
右開きと左開きの違い
表紙を正面に向けて持ったとき、右側に綴じ部分がある本が「右開き(右綴じ)」です。

綴じ位置が左側にある本が「左開き(左綴じ)」です。

右開きは自分にとっての右に開き、左開きは左に開きます。
日本語は縦書きなので文章が主体の場合は右開き、横書きの場合は左開きになります。これは視線の流れと関係しています。
右開きの縦書き本は、右上から下に読んで次の行、という視線の動きに沿っています。重要な情報は右上に置くのがセオリーです。

左開きの横書き本は、左上からZ字を描くように視線が動きます。メインの情報は左上に置くのが基本になります。
日本語の雑誌は右開きが多い

日本の雑誌の多くは、横書きのページが混在する場合は右開きのものが多いです。縦書きと横書きが混在する場合、右開きの流れで横書きページが来ても視線の違和感が少ないです。左開きの流れで縦書きページが来ると、視線が全く逆になって読みづらく感じる人がいます。
どちらが必ず正しいということはありませんが、縦書きと横書きを混在させたい場合は、右開きにしておく方が無難かもしれません。
入稿時の注意点
印刷会社への入稿時にも「左綴じ」「右綴じ」の設定があります。これは物理的に冊子のどちら側を綴じるかを指します。
一般的な対応は次の通りです。
左綴じ:表紙の左側を綴じる → 左開き(横書き)
右綴じ:表紙の右側を綴じる → 右開き(縦書き)
データの向きと入稿時の設定が一致していないと、印刷後に逆向きになってしまいます。入稿前に必ず確認しましょう。
【注意!】表紙のデザインの際、表1&表4の位置に気をつける

やってしまいがちなミスとして、表紙のデザインの際に表1(表紙)と表4(裏表紙)の位置を反対にしてしまうことです(筆者は何度もやったことがあります……)。
右開き……(左)表1/(右)表4
左開き……(左)表4/(右)表1
束見本をつくってみたり、試し刷りをしてみるとこの間違いに気がつけますのでぜひ入稿前に試し刷りをしてください。
・関連記事:面付けとは。「小冊子で印刷」機能を使いこなそう
デザインソフトでの設定
Adobe Indesignでは「ファイル」>「ドキュメント設定」で綴じ方向を選べます。CanvaやAdobe Illustratorでは特に設定画面がないので、見開きでつくる場合は自分でページの配置を綴じ方向を参考に決めて制作を進めましょう。
縦書きであれば基本的に右開き、横書きなら左開き。文字がない写真集などの場合は左開きが多いですが、作品によります。まずは好きな本や雑誌、ZINEなどを参考に、できあがりのイメージをつけて綴じ方向を決めてみてください。


