先日、散髪に行ってきました。土日に予定が入ることが多いので、最近は平日の仕事の合間を見つけて行きます。そのたびに「今日はお休みですか?」なんて聞かれて、適当に「ええ、まあ」と返すんです。「実は自分ひとりで会社をやっているんです」とか「自営業なんですよ」とか答えた方がいいのかなと思ったりもします。
昔から床屋さんや美容院であまり会話をしたくないというか、あまり素性を知られたくない気持ちがあって。あと、どうしても「僕みたいな者が美容院に行ってすみません」というような恥ずかしさもあります。そういった理由で、あまり深く話さないようにしています。
話がそれましたが、僕がよく行く美容院は30分でカットしてくれます。お客さんも多くて混んでいますが、みなさん腕は確かです。
その後お腹が空いてしまったので、餃子の王将に行きました。私の最寄り駅の「餃子の王将」武庫之荘店は、店員の方がすごくテキパキしていて良いお店です。ほかの店舗に行ったとき、料理が出てくるのが遅かったり、連携が取れていないなと感じたり、料理が冷めていたりして少しがっかりしたことがありました。武庫之荘店はすごくスピーディで、料理もアツアツで出てくるんですよね。私は中華セットやレバニラ、回鍋肉や餃子を組み合わせて食べるのが好きなんです。
以前、餃子の王将が最近業績好調だというニュースを見ました。その分析として、AIや自動化の時代にあって、人間が手作りでシンプルに提供していることが評価されている、という話がありました。それはその通りだろうなと思います。料理が速く出てきて美味しいですし、目の前で調理しているのが見えるのも魅力的です。
定期的に「フェア」のセットをやるのは、もちろん売り上げを上げるためでもあるでしょうが、作る量が増えることでスタッフのスピードや腕前が上がる効果がある、と聞いたことがあります。
餃子の王将に限らず、天下一品など同じチェーン店でもお店によって味が違うことがあります。忙しいお店は美味しい気がします。もしくは忙しくて腕前が良くなってうまくなって結果繁盛している……ということなのかもしれません。
先ほどのフェアの話のように、たくさん作ることで腕が上がる、というのはある程度どの業界でも共通する部分がありそうです。
私の通っている美容院は若いスタッフの方でも、たくさんのお客さんの髪をスピーディーにカットしているからか、経験値が高く、上手な方が多いと感じます。もちろん、席数や技術によって必ずしも比例するわけではないと思いますが、やはり数をこなすというのはどの世界でも大事なことだなと改めて思いました。
昔働いていた会社で、「平田は成功体験がないもんな」と言われて、すごく落ち込んだことがあります。実際、当時は成功体験がありませんでした。その言葉が10年以上、呪いのように心に残っていました。だいぶ後になってから成功体験らしきものができて、ライターや編集者、ディレクターとして独立し、法人化もできました。もちろんどこかに成功体験といえるものはあったのかもしれませんが、自信が出てきたのはやっぱり数をこなしたからだと感じています。
書いた記事の数が500本以上になり、5000記事ほど編集してきました。その経験が、自分のスピードを上げてくれたんだと思います。もちろんスピードだけが重要ではありませんが、最近40代になり、衰えを感じることも増えてきました。スピードは下がる一方ですが、それでもやらなければ生きていけないので、やるしかないです。その限られたリソースと集中力の中でなんとかなるのは、自分が数をこなしてきた経験からにじみ出るもののように思っています。
仕事の質が担保できないと仕事にならないので、そういう意味で数をこなすことの大切さを実感しています。
これからも、ある程度の数をこなしていかなければならないと感じています。仕事のご相談があれば、どうぞお気軽にお声掛けください。