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どんぐり(随筆)

どんぐり(随筆)

通常価格 ¥1,650
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寺田寅彦(1878~1935)は東京帝国大学物理学科卒業し、理化学研究所や東大の地震研究所などで研究を続け、教鞭をとった物理学者です。 一方で俳句をたしなみ、名随筆を数多く残した文学者でもあります。夏目漱石の教え子のひとりで、門下生というよりは対等な友人関係にも思えるほど、漱石からも一目置かれた存在だったようです。 寅彦(あえてこう言わせていただきます)の何が良いかというと、文章が良いのです。短めの文章ながら、花鳥風月にいたらずコーヒー、百貨店、満員電車など日常の気づきや疑問を思考する流れを分かりやすく書きます。その分析のまじめさは科学者らしいといえばそうなのですが、花鳥風月を愛でる精神は間違いなく俳人としてのもので、そういうセンス・オブ・ワンダーというのは、科学的興味と徘徊的興味両方同じところから出発するのだよな、と気づかされます。 灯光舎さんの『どんぐり』は80ページほどの小ぶりながら、オレンジのきれいな製本がされています。そして弟子の科学者にして名随筆家の中谷宇吉郎による『『団栗』のことなど』と、『コーヒー哲学序説』も収録されています。 『団栗(どんぐり)』は寅彦の随筆の中でも名作として知られています。若くして亡くなった妻・夏子との思い出を情緒豊かに描きあげます。病気になりはじめたころから、身重になって外出したときの風景やしぐさ、ことば……寅彦の愛情や哀しさがじんわりと伝わってきて、ほろりとさせられます。

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