バクダンパパ
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[試し読み]店主初のマンガ『バクダンパパ 怒りの置き場をつくる』

4日執筆→製本。DIY BOOKS店主ほぼ初のマンガの試し読みを公開します。冒頭13ページまで。ご購入はこちらから。

リソグラフ2色刷り/A5/36p

タイトルは『バクダンパパ 怒りの置き場をつくる』です。

怒りと、表現の置き場が大事ではないか……という内容です。

私たち1982年4月~1983年3月生まれの世代は「キレる17歳世代」とかつて呼ばれました。

42歳を過ぎたものの、今の私もついイライラして怒ってしまったりします。

そこでカウンセリングに行って先生に教えられたのは、自分と他者の境界線を意識すること。何か問題が置きたらその境界を描いてメモってもいい、とのことでした。

たとえばおせっかいのように誰かを手伝ってあげたけど、相手が「ふーん」ぐらいの反応で、怒ってしまう。でも他者の反応まではコントロールできない。その前提を振り返ろう、という考えでした。

相手の反応までコントロールしようとするのは、親の過干渉が原因であったりもするそう。

私がそこで思い出したのは、このベン図が、大学時代に教わった「文学の定義」に近いのでは……というもの。

私がずっと後悔していたのは、当時秋葉原近くに住んでいて、現場に15分前にはいたのにあの連続殺傷事件の犯人とすれ違っていたのではないか……ということです。

同じ東北出身で同じ世代。犯人は、小さな頃、母親に作文を書かせられてはうまくいかないと寒い外に閉め出される「検閲」を受けていたそう。

山田ズーニーさん『おとなの小論文教室』では、爆笑問題・太田光さんの発言をもとに、「キレる17歳」の少年犯罪者は、自己表現を取り違えているのではないかと考えます。

秋葉原事件の犯人はネット掲示板でキャラを演じたり、コミュニケーションがうまくいっていなかったり、仕事場でのすれ違いがあったり……の経験があった。

いろいろ考えていくと、つまりは怒りや表現の適切な置き場がないことが原因ではないか?と思い至りました。

もしかすると、その大本には父や祖父の世代からの戦争の記憶、「いつも心に戦場」があったからかもしれない。

そんな内容です。よろしければぜひご購入ください!

バクダンパパ 怒りの置き場をつくる

バクダンパパ 怒りの置き場をつくる

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