DIY BOOKSは、株式会社TOGLが運営する「つくれる本屋」です。本屋としてはほとんど開店しておらず、DIYで本をつくる人を増やす取り組みをしております。ZINEを自らつくったり、ZINEやライティングについてのスクールを開いたり、落語会やトークイベントを開催しています。
DIY BOOKSは主に個人の方の支援をしています。もしあなたが発信に悩むスモールビジネスオーナーや企業のコンテンツマーケティングやメディア、広報の担当者ならTOGLに一度お気軽にご相談ください!
「すてき」を綴ろう。
1DKで孤独なリモートワークに疲弊する暮らしを打破するために、DIY BOOKSは始まりました。つまり、あんまりすてきじゃない日々から。
じぶんに「いいね」、できてますか?
見ず知らずの人の投稿には「いいね」するのに、自分に「いいね」はできていない……なんてことはありませんか? スマホの中のできごとは9割以上他人事です。あなたのその時間を自分に使ってほしいんです。
こだわりは外注できません。AIに書くサポートをしてもらえても。書くことはその瞬間、あなたがそこにいたこと、周りにある世界があったことを肯定します。
せっかくのあなたの気づきをオンラインの海に流すのはもったいない。ぜひ書き留めて、ひとまとまりにすべきです。他の人が手に取られるものに。
暮らしのディテールに気づける人がすてきだと思います。自分の外の小さな変化に気づければ、自ずと暮らしや生活に活かされるはず。
始まりは1DKの地獄から
店主の平田提(ひらただい)は2019年にWeb編集者・ライターとして独立し、2021年に法人化。10名以上の業務委託のスタッフと、国内外の5つのクライアントと一緒に仕事をしていました。コンテンツマーケティングのビジネスです。すべて1DKの事務所で、リモートワークで。1人でスクリーンに向かう日々。
業績は順調。一方私の心身は大不調。こんな症状がありました。
- 眼精疲労
- 肩こり
- 腰痛
- イライラ
- 腱鞘炎
- その他いくらでも
何が原因なのか?「マイローカル」がなかった
新型コロナウイルスの影響で、さらに事務所から出られず、最寄りの武庫之荘駅で過ごす時間が増えました。カフェ、カレー店、畑、書店……町のお店の人と話す機会が多くなるたび、幸せ度は上がる。
なぜか? ローカルでアナログだから(現実は眼精疲労しにくい)。
- ローカル(顔の見えるつながり)
- アナログ(店舗、畑、紙の本)
町のお店の人はみんな、自分のつながりを築いていました。そこでの人との交流があり、経済が動いている。
私は自分のつながり=「マイローカル」を築けていなかった。委託仕事とリモートワーク、誰が見るかも分からないコンテンツ。
私は考えました。
コンテンツをつくるスキルを活かして、ローカルでアナログな仕事ができないか? マイローカルを築けないか。
思い出したのがZINEとリソグラフ。
私は2010年ごろからZINEをつくってきました。
思った以上に自分が人生に迷うたび、ZINEをつくって打破していたことに気がついたのです。
※ZINE……主に個人がつくる、少部数の出版物。同人誌やリトルプレスとは曖昧な線引き。
※リソグラフ……理想科学工業の孔版印刷機。印刷スピードが速く、アジのある印刷ができる。
「つくれる本屋」DIY BOOKSをひらく
それからは猛スピードで物件を契約、融資を受け、工務店や設計士さん、町の人たちに協力してもらってDIYで店をつくりあげました。すべてはこの町から書く人を増やすため。
ZINEを通じて人と人がつながり、小さな「すてき」に気づける人が増えれば、町や世界は良くなるはず。
なぜ町に本をつくる人(本屋)が増えると良いのか?
本を書く・読む人が増えれば、良い町になりそうだからです。本を書くには、日々の暮らしに自覚的になる必要があります。
本には著者の「気づき」が仕込んであるものです。さらにいえば、著者はその気づきを「いいね!」と思っている。それを誰かに伝えたい。広めたい。
本が増えれば「いいね!」が増えるわけです。
とにかくディティール。
「いいね!」はより詳しければ詳しいほど、人の興味を引きます。
(大ざっぱな表現)
武庫之荘は良い町だ。とにかく……あの……
僕が言うんだから……良い町だ。
(くわしい表現)
武庫之荘は良い町だ。
何より駅から約1km圏内にスーパーが10件近くある。
KOHYO、阪急オアシス、フレスコ、コープ、マルハチ、MaxValu、モンマルシェ、業務スーパー……サンディにいたっては南北で2件ある。
武庫之荘は買い物に便利な、良い町だ。
※上の文章はPoint(結論)/Rreason(理由)/Example(根拠)/Point(結論)の「PREP」法の順番になっています。ディテールを説明しようと思うと、思わず論理的な構造ができあがるのです。
具体的であればあるほど、町の小さな変化や良さにみんなが気づけるようになるでしょう。
テーマは町のことだけじゃなくてもちろんいいんです。
あなたの暮らしの中の気づきでもいい。
今朝はちょうどいい火加減の目玉焼きができたこと
公園の乾ききった土の地面がキリンの模様に似ていたこと
桜の良さって、花の密度・大きさや色のはかなさだけじゃなくて風に揺れる「しぐさ」にもあるよなあと思ったこと
言葉じゃなくて、絵でも写真でもいいんですよ。
素敵な「いいね!」を持っている人がたくさんいる町なら、安心です。
小さな本だからこそ、人とつながれる
DIY BOOKSをつくりながら『武庫之荘で暮らす』というZINEを書きました。自分の苦しみや「すてき」と思ったことを詰め込んで。
初版は外部で印刷しましたが、2刷目以降は店のリソグラフで刷り、手製本しています。3刷目で500部。
この本があったからこそ、自分や店の考え方をいろんな方に理解いただけました。紙の本で、部数が限られているからこそ、かえって届けたい人に届くのだと考えています。
DIY BOOKSは「つくれる」本屋
DIY BOOKSはオンライン/オフラインのスクールやコースを通じて本をつくる人、書く人を増やします。
そのほかにも、DIYな暮らしに役立つヒントやインスピレーションを得られる催し、書く・読む習慣づけ、息抜きの機会を提供しています。
- スクール/オンラインコース……ZINEやライティング(準備中)
- ワークショップ……みんなでもくもく「書く日」
- イベント……落語会やトークイベント
- ギャラリー……近畿内外の作家のギャラリー
もちろん本「も」買っていただけます。
DIY BOOKSは町の本屋というより、町から本屋を増やす本屋です。
私たちの興味を持っていただけたなら、ぜひニュースレターに登録してみてください。
店舗情報
運営元
株式会社TOGL(代表取締役社長:平田提)
住所
〒661-0043 兵庫県尼崎市武庫元町1-27-5
Googleマップ
交通機関
遠方からはバスがおすすめです🚌
・阪神バス
阪急神戸線・武庫之荘駅より北西に徒歩約20分
阪神バス45系統(武庫営業所ゆき)など「武庫元町」バス停下車、東に徒歩1分(スーパー「サンディ武庫元町店」前)
阪急武庫之荘駅へは、大阪梅田や神戸三宮から阪急神戸線でお越しくださいませ
営業時間
不定休
※イベント・ワークショップ、スクール、ギャラリー開催中の日のみ営業いたします。お手数をおかけしますが当サイト・Instagram等で今後のお知らせをご覧いただければ幸いです。
お支払い方法
実店舗……現金・クレジットカード(Visa/Mastercard/Amex/JCB/Diners Club/Discover)、各種交通系ICカードその他
Webサイト(当サイト)……クレジットカード(Visa/Mastercard/Amex/JCB/Diners Club/Discover)その他
Photography/Yunagi Miki & Yuki Zama
古物商許可番号兵庫県公安委員会第631362300046号
株式会社TOGL